聖なるコモンズ(共有財)

ここは、パッタマンガラム村の南西部にある寺院前の広場です。
ゴープラム(大塔)を有する石造りの立派な寺院は、
この村の主神=シヴァ神を祀るSHIVAN KOVIL=通称「父寺」。
中央部に鬱蒼と茂るバニヤンの大樹は「スワーミー」と呼ばれ、
村の真の守護神として境内で手厚く保護されています。
正面の小さな社は、この地方の民族神ムルガンが祀られ、
その右側…一対の「鬼」に守られている社には、
アイヤナールという土地神が祀られています。
さらに右側の大木のたもとには、
近年「夢をかなえるゾウ」で有名になった…
象頭人身の神=ガネーシャの石像と
コブラの蛇神の石像が祀られています。
それぞれの大木が造り出す…快適な「木陰」。
村人たちは、そこに憩い、しばしの疲れを癒します。
そう、ここは心のオアシス。
聖なるコモンズ(共有財)なのです。
衛星写真では、このあたりになります。

by aram-project-amai
| 2009-07-29 01:33
| 絵巻「村の生活編」