
この絵は半年に及ぶ旅を終えて再びカルカッタに戻って、ほとんど同じ場所で描いたものだ。
「どのくらい進んでいるかなあ」と楽しみにしていたのだが、
雨期ということもあり、工事現場には人影も少なく、閑散としていた。
よく見ると、Geologecal Surveyの出入り口のあたりが
歩道もろとも崩壊しているではないか。
半年前の絵では、砂袋で養生していた部分だ。
変わったのは、たばこの看板が新製品の広告になったくらいで、
あとの人工物にはほとんど変化がない。
でも自然力の象徴たる植物は、雨期の潤いを吸収して2倍近くまで成長している。
「これがインドなんだな」と感心してしまった次第である。
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by aram-project-amai
| 2009-07-12 15:36
| 絵巻「カルカッタ編」